「だるま夕日」は冷え込みの厳しい冬の日の夕方に、水平線まで晴れ渡った海に沈む夕日が、ダルマのように歪んで見えるきわめて珍しい現象であり、幸運に恵まれれば、その素晴らしい眺めを堪能することができる。部屋の窓を開けてベランダに出ると、目の前は群青の海。だるま夕日を眺める幸運をつかむ特等席となっている。レストランや露天風呂からも最高の眺めを楽しめる。
日本初の海域公園に指定された竜串湾沿いにある見残し海岸は、美しい海と一千五百万年前の地層がつくる奇岩が織りなす風景が魅力。竜串周辺を訪れた弘法大師が、この景勝地を見落としていったことから「見残し」の名がついたと言われており、現在に至っても、竜串からの道のりは難所となっているが、昭和30年頃よりグラスボートで渡ることができるようになった。グラスボートで海岸に渡る特別感と、奇岩の遊歩道をぐるっと一周散策しながら楽しめ、記憶に残る体験ができる。
足摺宇和海国立公園のシンボルである足摺岬を従来の展望台からではなく、海上から眺めることができる新しい絶景。船長さんからの説明もあり、灯台の真下には四国霊場第38番札所金剛福寺まで通じていると言われる巨大な海食洞がある。船長さんの話を聞きながら、隆起と黒潮の荒波が作った迫力の大自然を体感できる。 【利用料金】中学生以上2,500円
緑の林を抜けると目の前には、1.6kmに渡りゆるやかな曲線を描く美しい砂浜が広がり、太平洋らしい高く白波の立った光景が素晴らしい。周りに建物がなく、海岸全体を東屋からゆっくりと思う存分眺めることができる。また、サーフポイントとしての人気も高く、季節を問わず県内外からサーファーが訪れる一方、絶滅危惧種のアカウミガメが上陸し、産卵する砂浜としても知られている。
幾恵にも連なった青のグラデーションの山々の借景による、大自然との一体感を感じられる素晴らしい風景。10数種類のスイレンやオオオニバスの咲く池を中心に、園内にはヒメノボタンをはじめとした、今では見られなくなった数多くの四季折々の山野草を工夫しながら手入れしており、居心地の良い空間を創り出している。
キャンバスにみたてたTシャツに作品をプリントし、4kmの浜辺が美術館となる。波が寄せるとTシャツは砂浜に写り、風が吹けば踊りだす。砂浜一面に並んだ約1,000枚のTシャツは、ひとつの「現代芸術」として完成され、素晴らしい眺めとなる。Tシャツアートは、5月の連休に開催され、他にもキルト展や漂流物展など年に数回、芸術に特化した企画展が開催されている。
一面の菜の花畑は日本のあちこちで見ることができるが、ここでは、四万十川河畔に広がる明るいヤナギ林の中に黄色い菜の花で覆われた野があるという、他では見られない風景が広がり、素晴らしい眺めとなっている。四万十川沿いに約2kmに渡って、ヤナギの新緑と菜の花の黄色が美しいコントラストを織り成し、林の中を散策したり、「菜の花まつり」のイベントに興じながら、眺めを楽しむことができる。
悠々と流れる四万十川には多くの沈下橋もかかっており、カヌーを漕ぎながら眺めることができる。周りには人工物がほとんどないため、自然と一体になって開放感を味わうことができ、素晴らしい。「かわらっこ」にはキャンプサイトやバンガロー、周りには川の宿などの宿泊施設があり、カヌーにフロートラフトなど自然をより体感できる川下りは記憶に残る体験となる。
清流として全国でも知名度の高い四万十川の中流域に位置し、岩がごつごつとした四万十川の渓谷の景観を一望することができる。「道の駅とおわ」の敷地内にあるカフェは、四万十の地栗を使ったスイーツを堪能でき、大きなガラス窓に向かって川を望むようにカウンターがしつらえており、ゆっくりと風景を楽しむことができる。
四国カルストの東部に位置する天狗荘は、周りに明かりの無い標高約1,300mから四季折々の満天の星を眺められる。条件が良ければ、九州南部以南以外では見られない南十字星のγ星(一番上の星)が顔をのぞかせ、夜空に広がる星の多さに驚かされる。眺望の妨げになる人工物が周りになく、客室や大浴場からも風景を眺めることができるが、星空観察のために天体望遠鏡やハンモック、ベンチやストーブなどの準備もあり、毎夜、星空案内も行うなど眺めを楽しむ工夫がなされている。
高知県と愛媛県の県境に位置する四国カルストは、日本三大カルストの一つ。カルスト地形としては日本で最も標高が高く、澄み切った空と間近に見える雲を背景に、牧草地に石灰岩が露出した特徴的な風景が広がっている。晴れた日には周囲に広がる四国山地の眺望も見ることができる。尾根沿いにカルスト地形を縦断する道路が整備され、自動車やバイク、あるいは徒歩で移動しながら広々とした風景を楽しむことができる。愛媛県側にも高知県側にも宿泊施設があり、星空や雲海を楽しむことができる。
春の新緑、秋の紅葉はもとより、年間を通して渓谷の美しさが見所。溪谷に沿って遊歩道を散策しながら進むと、「雨竜の滝」が目の前に迫ってくる。多方向へ勢いよく吹き出す水は落差20mあり、その迫力は圧巻。整備された遊歩道は、川まで近づくことができ、入口に佇む「中津渓谷 ゆの森」は宿泊施設や温泉など訪れる方をもてなしてくれる。
西日本最高峰、石鎚山系の森から流れ注ぐ、安居川の仁淀ブルー。青みがかった川石で、どこか展開を思わせる透明な風景が10kmに渡って広がっている。最大の仁淀ブルースポットと言っても過言ではない「水晶淵」の深くなるにつれて青が濃くなる淵の景観は圧巻。遊歩道もその地の石が使われており、石の柵など景観への配慮も見られる。溪谷内にある「宝来荘」では、食事や宿泊施設もあり、訪れる人をもてなしてくれる。
底の岩が見えるほどの透明度がある滝壺の水が、光の当たり方でグリーンやブルーに変化する幻想的な光景が素晴らしい。「仁淀ブルー」という言葉が広く知られるようになり、美しい幻想的な碧を見ることができる神聖な場所として「にこ淵」は知られている。そこに至るまでの道のりは、周りの景観を損なわない造りになっており、まるで自然の中を冒険しているかのよう。
標高750mに位置し、早明浦ダムや四国山地の雄大な山並みを一望することができる。360度パノラマで見渡せ、秋から春の早朝には眼下に幻想的な雲海が広がる。オートキャンプ場もあり、バーベキューやジビエ料理を味わうこともでき、時間を忘れてゆったりと過ごすことができる。
天守と本丸御殿が唯一現存することで知られている高知城の天守からは、城下360度で眺めることができる。追手門前の追手筋では300年以上の歴史を持つ土佐の日曜市も開かれ、その眺めは賑わいのある情景。眺めている城下には、土佐の歴史と文化の新拠点として「高知城歴史博物館」があり、天守閣と追手門の美しい姿をパノラマで眺めることができるスポット。
龍頭岬と龍王岬の間に弓状に広がる海岸で、白砂青松の浜には五色の石が広がり、紺碧の海との調和は実に見事な景観となっている。丘の上には太平洋の大海原を眺める坂本龍馬の銅像や浜辺には高知県出身で近代日本の詩人である大町桂月の記念碑もある。桂浜の魅力向上に向けて、桂浜公園の再整備に取り組んでおり、これまで以上に魅力ある場所となる。
落差82mの「轟の滝」は、日本の滝100選にも選ばれている三段の滝で、青く輝く3つの滝壺には、玉織姫にまつわる平家伝説もあり、四季を通じて楽しむことができる素晴らしい風景。展望台は滝全体を眺める場所に配置され、低めの柵など眺望を妨げないような工夫もされている。紅葉の名所でもあり、訪れる方も多く、遊歩道を散策したり、期間限定の茶屋では特産品や食事をもてなしてくれる。
微視に琴ケ浜松原の美しい海岸線を望み、眼前には勇壮で美しく広がる太平洋と青空の風景が一望できる素晴らしい眺め。レストランが海の上に突き出すように建てられているため、席に座ると、まるで海に浮かんでいるかのような感覚になる。地元の新鮮な食材を使った料理をいただきながら、ゆっくりと風景を楽しむことができる空間にしつらえられている。
本場フランスのクロード・モネ財団から世界でただ一つ公式に認められたモネの庭の再現を見ることができる。水面に色とりどりの睡蓮がまるで宝石のように浮かび、実に素晴らしい景観となっている。庭は、丁寧に手入れされ、所々にビュースペースが設けられ、モネが描いた絵の解説版なども配置され、来訪者へのもてなしに満ちた質の高い空間となっている。